芥子の花
今日の写真は、近くの野原で見つけた芥子の花です。
松尾芭蕉の門弟、立花北枝(たちばな ほくし)にこんな句があります。
「書てみたり けしたり果は けしの花」(かいてみたり けしたりはては けしのはな)
(意味)書いてみたり消したり、私の人生はその繰り返しだった。果てには、けしの花のようにはかなく消えてしまうのかな。
この句はどういう心境で詠んだのでしょう。「書いてみたり けしたり」というのは、俳句作りのことを言っているのでしょう。毎日俳句ばかり考えて、あげくの果てに「消しの花」。「消し」を「芥子」に掛けてシャレを言っています。だけどそこに淋しさを感じます。芥子の花というのは、すぐに散ってしまうそうです。
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