「生まれてきて良かった」と思うとき
先日、大学時代の剣道部の仲間6名が「おうちカフェさんちゃん」に集まってくれました。私を含めて7名の同窓会です。遠くは北海道、関西からわざわざこんなに小さなお店に来てくれました。感謝です。
真っ昼間から夜まで、喋って飲んで、喋って飲んで、喋って飲んで…。
「よくもまあ、話題は尽きないものだ」と思いながら楽しみました。
そして『男はつらいよ 寅次郎物語』(第39作1987年公開)のこんなフレーズを思い出していました。
満男「伯父さん、人間って、人間は、なんのために生きてんのかな?」。
寅 「難しいこと聞くな。何というかな、あぁ生まれてきて良かった、そう思うことが何べんかあるだろう。そのために生きてんじゃねえか。そのうちお前にも、そういう時が来るよ。まあ、がんばれ」。
この映画が公開されたのは1987年。私は社会人になりたての頃でした。やる気はあるけど、何をしても未熟で「人間って、なんのために生きてんのかな?」に対する自分の答えは、「いい仕事をして充足感を味わうこと」とほぼイコールだったかもしれません。
そして今、2023年の還暦間近の私にとって、「生まれてきて良かった」と思う瞬間は、「こうして笑いながら昔の友だちをいるときだな」と思います。人生はうまくいくときばかりではありません。失意のときもあります。これからの人生で大切なのは「丁寧に生きていくことだけかな」と思っています。
次の同期会は、夏の終わりに計画されています。もっと大勢の者が全国から集まり、箱根に泊りがけの小旅行。そのときも「あぁ生まれてきて良かった」と思いながら酔っぱらうのでしょう。
今日の切り絵は寅さんです。
0コメント