七月六日は サラダ記念日
今日紹介するのは俵万智さんの有名な短歌です。現在、中学校の国語の教科書に載っています。
「『この味が いいね』と君が 言ったから 七月六日は サラダ記念日」
(意味) 私の作ったサラダの味を「この味がいいね」とあなたが褒めてくれたから、今日7月6日をサラダ記念日にしよう。
1987年に発表された俵万智さんの『サラダ記念日』に収録された短歌です。俵さんは当時、公立高校の国語教師をしていたそうです。「なんてゆとりのある、素晴らしい教員人生を、彼女は歩んでいるのだろう」と思ったのを覚えています。
私も当時、別の県で公立高校の英語教師をしていました。全国的に校内暴力の嵐が吹き荒れていた時期です。私は前年に甲子園で優勝した野球部の部長をしていました。野球は素人でしたので、元気でやんちゃな野球部員たちの生活指導をするのが主な役割でした。経験があったので、剣道部の顧問もしていました。校務分掌は生徒指導部で、色んな事案に年中追われていました。休みも余裕も全くない毎日でした。同僚と安酒を呑みに行き、くだを巻くことだけが楽しみでした。
この短歌を読むたびに、「僕とは大違いだな」とこぼしていた、若き日の未熟な自分を思い出します(今から思えば、私の妬みですね)。
今日の切り絵はサラダです。
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