二刀流や侍ジャパン(剣道と野球)

現在、二刀流といえば大リーガーの大谷翔平選手ですが、元来、二刀流とは刀を二本持つことです。ボールとバットではありません。大谷選手は英語では「two-way player」です。

そして二刀流の元祖は剣豪・宮本武蔵(1584~1645年)です。彼は多くの剣の達人との決闘に一度も負けたことはなかったと言われています。

二刀流の類語には、「二足のわらじを履く」、「掛け持ちする」、「兼務」、「二役」、「兼業」…がありますが、言い方としては「二刀流」が一番格好良いので、日本において、色んなスポーツに採用されているのでしょう。

そういえば野球の日本代表チームのことを「侍ジャパン」といいます。剣道の日本代表チームこそ「侍ジャパン」のような気がしますが、そうは名乗りません。理由はわかるような気がします。なぜか?

剣道は、野球と違い、勝ったり、有効打を繰り出しても喜びを表現することは禁じられています。反則行為とみなされます。剣道選手は武士ではありませんが、侍の動きをします。防具着用のうえで、相手を切り倒し、ときに命を奪うような技を決めたほうが勝ちとなります。切り倒した相手を前にガッツポーズをとるのは武士道ではありません。竹刀で頭を叩いたり、喉を突き刺すような技で勝敗を決するのですから、常に礼節を重んじなければ、極めて危険な事態が生じます。静かに礼をして始まり、静かに礼をして終わるのが剣道の魅力です。「侍ジャパン」と呼ばれても、剣道人は困った顔をするでしょう。

今日の切り絵は宮本武蔵のつもりです。

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