箱根八里と箱根登山鉄道

夏の終わりに大学時代の剣道部の同期たちと箱根旅行をします。箱根湯本駅に現地集合。箱根登山電車に乗って旅は始まります。箱根登山鉄道の出発メロディーは「箱根八里」です。これまでは何となく知っている程度の歌でした。歌詞の漢字も難しくて読めないし。今回調べてみました。


箱根八里(作詞 鳥居忱  作曲 瀧 廉太郎)

箱根の山は 天下の嶮(けん)  函谷關(かんこくかん)も ものならず

萬丈(ばんじょう)の山 千仞(せんじん)の谷  前に聳(そび)へ 後方(しりえ)に支ふ(さそう)

雲は山を巡り 霧は谷を閉ざす  昼猶闇(ひるなおくら)き 杉の並木

羊腸(ようちょう)の小徑(しょうけい)は 苔滑らか

一夫關(いっぷかん)に當(あた)るや  萬夫(ばんぷ)も開くなし

天下に旅する 剛氣(ごうき)の武士(もののふ)  大刀(だいとう)腰に 足駄(あしだ)がけ

八里の岩根(いわね) 踏みならす  かくこそありしか 往時(おうじ)の武士


今の言葉に直してみます

箱根の山は 天下有数の険しい難所だ  中国の関所・函谷関(かんこくかん)さえ比べ物にならない

非常に高い山  非常に深い谷  高い山が前にそびえ立ち 深い谷が後方を支える

雲が山をかすめて流れ  霧が谷に立ち込める  昼でもなお暗い杉並木

曲がりくねった小道は 苔むして滑りやすい

一人の兵士が関所を守れば 一万もの兵が攻めても落ちない

国中を旅する不屈の武士  大刀(たち)を腰に差し 足駄(高い歯の下駄)をはいて

岩だらけの八里の道を 下駄を鳴らして進む  昔の武士は そのような格好や振る舞いだった


「かくこそありしか 往時の武士」。初老を迎えた昔の剣友と共に訪ねる地に、箱根はうってつけですね。

今日の切り絵は箱根登山電車です。

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