線香花火
夏になると線香花火をやりたくなります。線香花火の燃え方には段階があり、各々に名前があるそうです。昔の日本人は、これに人生を重ね合わせていました。風流ですね。簡単に説明します。
① 蕾(つぼみ)
まず火玉ができる。火玉は破裂し、再び形に戻ることを繰り返すため、火玉は震え、花の蕾に例えられる。
② 牡丹(ぼたん)
火玉は液体状に変わる。力強く火花が飛び出す。美しく咲き誇るボタン(牡丹)の花に例えられる。
③ 松葉(まつば)
多くの火花が四方八方に激しく飛び出す。直線的な姿で密集する松葉に例えられる。
④ 柳(やなぎ)
火花の勢いは衰え、火花は細く、やや垂れ下がる。その様子はシダレヤナギようだ。
⑤ 散り菊(ちりぎく)
火花が次第に分裂しなくなってゆき、ついに火玉が燃え尽きる。菊の花の美しい散り際に例えている。
線香花火の玉は落ちやすく、落ちてしまったら終わりなので、なるべく動かさないことがコツですね。
今日の切り絵は線香花火です。
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