浅草寺仲見世通り
今日の切り絵は、昔の浅草寺仲見世通りです。
私の浅草寺仲見世通りのもっとも古い記憶は、小学生のとき、母と叔母に連れられて歩いたことです。叔母が結婚するので、姉である母が、挙式のときに髪に付ける簪(かんざし)を選んであげていました。その情景を今も覚えています。当時の仲見世通りをイメージして作りました。
他に印象深い出来事は、まだ若かった頃、雷門から出たところの、ガードレールの上に座って待ち合わせの友だちを待っていたときのことです。そうしたら「ちょっとそこの方」と目の前にある交番の警察官に声をかけられました。『マズイ、変な場所に座っていたから叱られる』と思いました。しかし警察官は「先生、元気ですか?」と言いました。「えっ?」。彼は2年前に卒業した私のクラスの教え子でした。「お前、なんでここにいるの?」と聞いたら、「その節はお世話になりました。先生のおかげで警察官になれました」と言われました。そうだったっけ。そんなことはないでしょう。まぁいいや。二人で笑いました。
この夏も、昔からの友人たちと一献を傾けるために浅草に出かけます。そのついでに浅草寺を訪れてみるつもりです。そういえば最近読んだ直木賞受賞作『木挽町のあだ討ち』(作者 永井紗耶子)にも、浅草寺のお守りのくだりが出ていました。飲み会とともにお参りも楽しみです。
0コメント