映画館の座席

最近の映画館は、券売所のタッチパネルで自分の座る席を決めるところが多いです。

それはそれで便利。館内に入ってからどこに座るか、悩むこともありません。ただ、物事には慣れが必要です。慣れていない人が操作すると些細な喜悲劇が生まれます。きょうはそんな話しです。

私は平日に映画を観ることが多いので、だいたい映画館は空(す)いています。隣の席が空(あ)いていることを確認して、いつも同じような場所のチケットを取ります。

最近のことです。映画「こんにちは、母さん」を一人で観に行きました。平日の朝イチの上映なので、空いていました。いつものとおり隣の席が空いていることを確認して、チケットを購入しました。しかし私より後に購入する人たちが、私の隣りの席を購入することを防ぐことはできません。今回はそのパターンでした。年配の3人の女性が座りました。「なんであなたそこに座っているの」という彼女たちのオーラを感じました。言いたいのはこちらです。周りはガラガラなのに、4人が並列に座っていました。気まずい。彼女たちは久しぶりの映画鑑賞なのでしょう。楽しそうでした。「あたし、畑仕事をしていて、そのままの格好で来ちゃった。暑い暑い」と私の隣の席の方は、笑いながらお友だちに話していました。

映画が始まりました。「吉永小百合さんはキレイねえ」とか、大泉洋が出てくると「あ~、この人、鎌倉殿の12人で見た!(※正確には13人です)」とかその都度、お喋りは続きました。彼女たちのお茶の間のようでした。

でも昔の映画鑑賞って、こんな感じだったなあと思いました。映画「男はつらいよ」シリーズを映画館で観ていた頃を思い出しました。今回も嫌な感じはしませんでした。それを含めて映画鑑賞です。しばらくすると、彼女たちも物語世界に引き込まれ、集中して映画を観ていました。

今日の切り絵は「NO MORE 映画泥棒」です。


おうちカフェ さんちゃん

こんにちは!「おうちカフェさんちゃん」です。皆様が気楽でのんびり過ごしていただけるお店です。季節の移ろいを丸窓から眺めながら一息つきに来てくださいね。

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