「ライブに参戦する」という日本語
「ライブに参戦する」という言葉があります。サッカーの贔屓のチームを応援しにいくときも、「参戦する」という人がいますね。興味深い日本語です。今日はその話し。英語にしてみますね。
「ライブに参戦する」⇒「go to a concert」です。ライブは日本語です。英語では「concert」です。英語の「live」は名詞ではなく形容詞です。「生きる」という意味で「リブ」と読むなら動詞です。「参戦する」は「participate in the war」で物騒ですね。
「贔屓のサッカーチームのために参戦する」⇒「go out to support my favorite soccer team」です。
つくづく思うのですが、楽しいイベントに参加することを、「参戦する」と言い出したのは誰で、いつのことでしょう? そもそも戦争でもないのに、なぜ「参戦」という言葉が浮かんだのでしょう? サッカーなら、相手チームのサポーターがいるので、「参戦」でも仕方ないかと思いますが、コンサートに行って、何と戦うために「参戦」するのでしょう。
大声を出したり、ノリノリで体を揺すったり、動かしてイベントを鑑賞(観戦)したりして参加することを「参戦」というみたいです。静かに動かずに観賞や観戦をすることは、「参戦」ではないようです。
確かに「今日はクラシックのコンサートに参戦した」とか「落語を聴きに寄席に参戦した」とか「お茶会に参戦した」とは言いませんよね。
今日の切り絵は、ウキウキとコンサートに行く人たちです。私には、企業人の傍ら、種々の演奏会で指揮棒を振っている、小学校時代からの親しい友だちがいます。先週末も演奏会でしたが、私はお店もあり、駆け付けることができませんでした。「観に行きたかったなあ」と思いながら作りました。
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