ベートーヴェンの「第九」と「コーヒー」
ベートーヴェンの代表作の「第九」。この名曲が誕生してから、2024年で200年を迎えます。
「第九」は年末の風物詩ですが、そのような国は日本だけだそうです。
「第九」が日本で初めて演奏されたのは約100年前の第一次世界大戦中。演奏したのは徳島県に収容されていたドイツ兵捕虜たちでしたが、曲の素晴らしさを皆で噛みしめたそうです。そして6年後の大正13年、東京音楽学校のメンバーが「第九」の全曲演奏を日本人で初めて行いました。その後、この名曲は蓄音機やレコードの普及とともに、徐々に日本人に浸透していきました。
ベートーヴェンは、かなりのコーヒー愛飲家でした。朝にコーヒーを飲み、決まった時間に散歩へ出て、家へ帰ると作曲に没頭する。そんな習慣を続けていた彼には、コーヒーに関して、強いこだわりがありました。それは、必ずコーヒー豆をきっちり60粒数え、自ら豆を挽いてコーヒーを楽しんだことです。豆の種類や焙煎の具合にもよりますが、理想的な豆量を把握した上でコーヒーを淹れていたのかもしれません。ベートーヴェンの楽曲には情熱的かつダイナミックな印象を受けるが、彼のコーヒーの淹れ方には、繊細な感性と几帳面な性格が窺えます。
今日の切り絵はベートーヴェンです。
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