アンチエイジングについて
私は「アンチエイジング」という言葉が、あまり好きではありません。「アンチエイジング」という言葉には、老化を食い止めて、いつまでも若々しさを維持するという意味合いが含まれています。
「自分の年齢が恥ずかしがってどうするの? 歳をとるって悪いことなの?」と思います。「老い」を否定的にとらえながら生きても、楽しくないと思います。
「若見え肌、プルプル、みんなに見せてあげたい」とときどきコマーシャルで流れます。理解不能です。私がもしプルプル肌になっても、そうは思わないでしょう。
私の友だちには、初老になった今でも、剣道を極めんと精進を続けている者が幾人もいます。「そんなに酷使したら体に悪いよ」と思いますが、彼らは歩みを止めません。彼らの頭の中には、「アンチエイジング」という概念はあまりないと思います。体がボロボロになっても、勝負に勝ちたいとか昇段試験に合格したいと思っているようです。あっぱれだと思います。
人間は「老い」と戦っても勝ち目はありません。それを認めたうえで、自分を客観視して、好きなことにチャレンジし続けたほうが、じじいとして正しい生き方だと思います。
今日の切り絵は、「ピカソみたいなアンチエイジング」です。
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