三寒四温

この時期になるとよく耳にする言葉、今日は三寒四温の話しです。

「三日寒ければ、四日温かい。温かい日が多くなるのだから、春先の気候がだんだん暖かくなること」。そう思っている人が多いと思います。

細かいことを言えば、この解釈は間違っています。三寒四温とは、本来は冬の季語です。晩秋から初春にかけて使うのが正しいそうです。もともと中国東北部や朝鮮半島北部で、冬の時期に、寒さと暖かさの周期を表す言葉として使われていました。それが日本に伝わったのです。実際に日本の冬で、3日間寒い日が続いたあとに、4日間暖かい日が続くということはほとんどありません。無理がありますね。

このため、日本では、寒暖の変化がはっきりと現れる春先にこの言葉を用いる人が多くなりました。「それでいいじゃん」と私は思います。

三寒四温について、中学校時代の授業中で覚えていることがあります。先生が「季節が少しずつ、暖かく変わっていくという、三で始まる言葉は何でしょう」と質問をしました。そうしたら、私の隣りに座っていた女の子が挙手をして、「三歩すすんで二歩さがる」と答えました。それは水前寺清子さんの「365歩のマーチ」です。「人生はワンツーパンチ 汗かき べそかき 歩こうよ」という唄です。

笑い出す者も多かったけれど、『わざと言ったとしたら、この人は天才だ』と私は思いました。真っ赤になって彼女は着席したけど、「今の答えは間違っていない」と私は小声で励ましました。

今日の切り絵は、『三寒四温(三歩すすんで二歩さがる)』と女の子です。

おうちカフェ さんちゃん

こんにちは!「おうちカフェさんちゃん」です。皆様が気楽でのんびり過ごしていただけるお店です。季節の移ろいを丸窓から眺めながら一息つきに来てくださいね。

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