蟄虫啓戸(すごもりむし とをひらく)
今の時期(3/5~9)は、旧暦の七十二候(しちじゅうにこう)のなかで、「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」といいます。冬ごもりをしていた虫たちが、土の扉を開けて姿を現し始める時期ということです。確かにそうですね。昔の人の季節に関する感覚は素晴らしいです。
難しい漢字が並ぶので、それについて少し説明しますね。
「蟄虫啓戸」の「蟄」は、生きものが土の中にかくれているという意味です。「啓」は閉じているものを開くという意味があります。「啓蒙(けいもう)」などと使いますね。「戸」は、戸を開くの「戸」ですが、人と同じように見立てているところが面白い。生きものに対する愛情を感じます。
今日の切り絵は、ちょっと抽象画っぽいですが、「蟄虫啓戸」。土の中で動き始めた虫たちです。
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