ウイリアム・モリス(1834年~1896年)について
3月24日まで、千葉県立美術館において企画展「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウイリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」が開かれています。
ウィリアム・モリスは自然の樹木や草花をモチーフにした家具や壁紙、カーペット、タペストリーなど、インテリアを彩るデザインを手がけたデザイナーです。また作家、詩人でもあります。モリスがデザインした絵柄は新鮮さと色褪せない魅力があり、産業界に幅広い影響を与えたことから「近代デザインの父」と呼ばれています。この企画展では、アーツ・アンド・クラフツ運動の中心人物であるモリスが手掛けた壁紙、家具、書籍など、同運動の原点とも言える作品等が展示されています。
何でもやった人です。天才だと思います。本の造本にも造詣が深く「モリスの法則」を編み出しました。本のページの余白の長さを、①内側、②上、③外側、④下、とします。その長さの比率を決めたのもモリスです。『①:②:③:④=1:1.2:1.44:1.73』
今でも、世界中で採用されている黄金比率です。私は本を買い、その本のページを初めてめくるとき、「う~ん、モリスの法則」と確かめてしまいます。
今日の切り絵は、この展覧会の目玉、ウィリアム・モリス《ガーデン・チューリップ(1885年)》を参考に作ったものです。本物は、繊細な細かいデザインが無数に繰り返されています。私は一部をデフォルメしました。色も変えています。オリジナルから遠く離れましたが、作っていて「ウイリアム・モリスって、やっぱり凄いな」と思いました。
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