満月とアドバルーン
今夜(3/25)は満月です(私の住む千葉県柏市はあいにくの天気のようですが)。
よく晴れた夜に満月を見ると、私はアドバルーンと母を思い出します。
ある日、笑いながら帰ってきた母は、「今日、面白いことがあった」と言いました。「何があったの?」と聞くと、「キレイな満月だったから、思わず拝んだ」と言います。「よかったね」と私は言いました。母は続けます。「それでな、月に近づいたと思ったら、それはアドバルーンだったんだ」。母はまた笑いました。もう30年以上前の話しですが、『そんなに面白いことかなあ』と思ったことを覚えています。
そういえば、アドバルーン広告を見かけることが、めっきり減りました。
都市部においては。高層ビルの増加により、『空からの広告』という特性が薄れたそうです。また、飛行船は都市部のビル群の間を飛行できません。そして、宣伝手法の発達も、アドバルーン広告減少の理由です。デジタル技術の発展に伴い、ビルの壁面を使用した大型広告等が増えました。さらに、インターネットやSNSを活用したオンライン広告などが急増しています。
アドバルーン広告より、低コストかつ効果的な広告手法が選ばれるようになったのでしょう。
私はアドバルーンを見ると、死んだ母を思い出します。そして、その機会が減ってしまったようで、少し淋しいです。
今日の切り絵は、「月のようなアドバルーン」です。
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