鉛筆について考える

今日から新年度! 新年度といえば、新しい文房具です。

さて、あなたの好みの鉛筆の芯の硬さは何ですか?

鉛筆は芯の硬さに応じて17種類に分けられます。芯が柔らかいものから順に6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9H。柔らかいほど字が太く濃くなり、硬いほど折れにくくシャープな線をひくことができます。Bは「ブラック=黒い」、Hは「ハード=かたい」の略です。

売れ筋の芯の硬さには、近年大きな変化があったそうです。この20年で比較してみると。HBは5割から2割に減り、2Bは2割から4割に増えました。シェアの逆転です。

なぜ、主流はHBから2Bへと変わったのか? 理由のひとつとして、鉛筆を主に使う小学校での変化があります。入学時に「2BもしくはB」と指定する学校が増えています。小学生向けのアンケート結果によると、感触として濃く書ける鉛筆の評価が高い。子どもたちにとっては、HBよりも2Bの方が使いやすいと受け止められています。そして高学年になってからも、使い続ける人が増えているようです。

私の世代では、小学生の頃からHBを使っていた者が圧倒的に多かったと思います。少し驚きです。

オフィスなどで、鉛筆を使う機会が極端に減り、相対的に教育現場が中心となり、この現象が起きました。

最後に、学習年齢別に、推奨されている芯の硬さについて書きます。

【小学校でおすすめの濃さ】

基本は学校指定の濃さ。指定がない場合には、低年齢でも線が滑らかに出て字が乱れにくい「2B」の鉛筆がおすすめです。

【中学校でおすすめの濃さ】

HBの鉛筆です。マークシートが活用される試験では「HB・B・2B」の鉛筆が推奨されます。Bや2Bは芯が柔らかく手で擦れたときに答案用紙が汚れやすいからです。

【高校でおすすめの濃さ】

HBの鉛筆です。「大学入学共通テスト」で使える鉛筆は「H、F、HB」に限られます。「HB」の鉛筆が、3種類の中で最も芯がやわらかくマークシートが早くキレイに塗りやすいです。

【大人におすすめの濃さ】

HBの鉛筆です。各種試験でマークシートが使われることがありますが、その場合HBなら条件をクリアします。ちなみに、「実用英語技能検定:HBの黒鉛筆かシャープペンシル」、「日本漢字能力検定:鉛筆またはシャープペンシル(HB・B・2B)」です。

でも、実利的な鉛筆選びもいいけど、私は使っていて快適な鉛筆を選びたいですね。

今日の切り絵は、「鉛筆くん」です。

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