マティス展「自由なフォルム」
現在、マティス展が国立新美術館で開催中です。20世紀の巨匠アンリ・マティス(1869-1954)。後半生の大半を過ごすこととなるニースでは、アトリエで様々なモデルやオブジェを精力的に描く一方で、マティスは色が塗られた紙をハサミで切り取り、それを紙に貼り付ける技法「切り紙絵」に取り組みました。本展は、切り紙絵に焦点を当てながら、約150点を紹介しています。そして切り紙絵の代表的作例である《ブルー・ヌードⅣ》などが出品されています。
さて、このマティス展でもそうですが、会場が混雑しているとき、あなたはどうしますか? そして、ある絵の前の前に人だかりができていたら、どうしますか?
私は、どうしても観たい絵でなければ、観るのを諦めます。「この絵とは、縁がなかったな」と割り切ってしまいます。「絵を観て、豊かな気持ちになるためにここにいるのに、待ってストレスを溜めてどうするの?」と思います。もともと企画展に出品されている絵ばかりです。そこには、観て損になるような作品はないでしょう。どの作品でも、至近距離で、じっくり観れば新しい発見があり。心和ませてくれます。観たい速さで、自分のペースを観ればよいと思います。仕事やノルマではありません。
今日の切り絵は、マティスの切り絵、《ブルー・ヌード IV(1952年)》の模倣です。
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