鳥のガラス教育

昨日に引き続き、「柿の種」(著 寺田寅彦 1878年~1935年)というエッセイから、一つ紹介します。

「鳥のガラス教育」。こんな話しです。鳥は、透明なガラスにぶつかり、脳震盪で失神したり、運が悪いと死んでしまうことがあります。寺田寅彦は「これは、透明なガラスが存在すると、鳥は先祖から学んでこなかったからだ」と言います。「鳥は、透明なガラスの危険性を察知する進化を、まだ遂げていない」と言いたいのでしょう。人はどうでしょう。ガラスに激突する不注意はあまりないでしょうが、世の中の変化や科学技術の進化による、「透明な危険」を察知できるほど、人は賢いのでしょうか。

「科学はありがたい。でももう結構」と思うことがあります。「改革は勇ましい。でも止めて」と思うことがあります。

科学の進歩の賜物が「透明なガラス」です。そして「透明なガラスな危険性」に鈍感な「改革論者」が力をもつことは、極めて危険です。

今から100年以上前、日本を代表する老物理学者はこんなことを考えていました。立派です。

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