あなたは何枚目？

先月、フランス人の世紀の二枚目俳優、アランドロンさん(1935年11月8日～2024年8月18日)がお亡くなりになりました。今日の切り絵は、1960年の彼の代表作『太陽がいっぱい』です。ほれぼれするほどかっこいいと思いました。ところで、かっこいい男性を「二枚目」というのは何故でしょう？

今日はそんな話しです。「二枚目俳優」とテレビなどでよく耳にします。なぜ「二枚目」は、かっこいい男性を指す言葉となったのでしょうか？　調べてみました。

「二枚目」は歌舞伎用語です。江戸時代。歌舞伎の中の役柄のひとつを「二枚目」と呼びました。これは、歌舞伎に登場する女性にもてる男役をいいます。男女の恋愛を演じる、今で言うイケメン俳優です。しかし、なぜ一枚目ではなく二枚目なのか？　さまざまな疑問がわきます。

「一枚目」は、主役のことなんですね。そして「三枚目」は、滑稽なお調子者で、お笑い担当のような存在。「三枚目」は今でも同じですね。お笑い芸人さんや面白い人に対して使うイメージです。

実はこの役柄、「八枚目」まで続くのです。一挙に紹介します。

一枚目　主役、物語の主人公　/　二枚目　色事を担当する役、色男　/　三枚目　滑稽な役、お調子者で物語を盛り上げる　/　四枚目　物語の中軸を担当する、まとめ役　/　五枚目　敵役、主人公のライバル　/　六枚目　敵役だが、憎めない善良な役　/　七枚目　物語の大敵、いわゆるラスボス　/　八枚目　元締め、座長

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