賢い人には友がない

「友情って何？」とか「なぜ彼(女)は友だちなんだろう？」と考えても答えはありません。「彼(女)だから」というしかありません。

「賢い人には友がない」という日本の古いことわざがあります。「賢い」とは「勉強ができる」とか「知識が豊富」ということではないでしょう。「世故に長ける(せこにたける)」、つまり自分の利益となる物事に敏感な人だと思います。そういう人に友人がいないのは、真の友など不要と思っているところもあるかもしれない。元来、友だち付き合いというのは、無駄なことをして楽しむのが基本です。

私は「賢い人」ではありません。それどころか、極めて賢くないと思います。友人たちは、私が「損得を考えず、相手を選ばず逆らってしまう奴」だと知っています。それで何度痛い目に遭ったかわかりませんが、性分だから仕方ありません。

「賢い人には友がない」のは事実だと思いますが、「賢くない人」も面倒なので、敬遠されがちです。

でも「賢くない人」には、数は多くないかもしれませんが、味のある生き方をしている友だちができます。そして「人生の最期の財産は、友情かな」と思ったりします。

今日の切り絵は、「仲良しの愚か者」です。

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