大晦日
今年も今日で終わりですね。「大晦日や元旦は、やはり特別な日だなあ」と思ってしまいます。
今日はそんな気分を感じさせる俳句を二つ紹介します。
『大晦日 定めなき世の さだめ哉』(作者 井原西鶴1642年~1693年)
現代語訳:何が起こるかわからない無常な世の中でも、今年も決まって大晦日を迎えた。
災害があったり、悲しいこともある一年。しかし大晦日は「来年はいい年になる様に」と全員が願い、清算する貴重な日です。大晦日は昔から一区切りつけることができる特別な日だと気づかされます。
『除夜の鐘 吾が身の奈落 より聞ゆ』(作者 山口誓子1901年~1994年)
現代語訳:除夜の鐘の音が、自分の体のなかでも、見えない底の方から聞こえてくる。
除夜の鐘は悩みや欲を追い払うものです。作者は体の中から聞こえる気がするほど、大きな鐘の音を聞いたのでしょう。作者は、隠れた悩みや欲を消していく、引き締まった気持ちになったことが感じられます。
今日の切り絵は、除夜の鐘です。
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