映画『雨あがる』(2000年)について
最近、大雨や雷雨が多いです。今日は、雨のあとの青空を見ると思い出す映画を紹介します。寺尾聡と宮崎美子の名演が印象的でした。では、あらすじを紹介します。
『職もなく、あてのない旅をする武士「三沢伊兵衛」、そしてその妻「たよ」。ある日、大雨で川が増水し、足止めを喰らい、立ち寄った宿で、さまざまな人々の諍いに出くわす。危険を顧みず、仲を取り持つ伊兵衛。その一部始終は、藩主の目に届くこととなる。藩主は伊兵衛の人柄を気に入り、「剣術指南番」として城に迎え入れようと申し出る。「職にありつけるかもしれない」。期待を胸に吉報を待つ伊兵衛。しかし、事態は望まぬ方向へと進んでしまう。貧しい者たちを救うために、金が必要で、そのために剣術の賭け試合をしたことが明るみになったのだ。伊兵衛は言い訳をしない。そして仕官はふいとなった。やっと雨が上がった。晴々とした空、青々とした緑に誘われ、再び旅に出る三沢夫婦。二人の心はいつにもまして晴れやかだった』。
物語の最後に、妻の「たよ」が、夫の為に、役人に言い放つ言葉がいいですね。抜粋して紹介します。「主人も賭け試合が不面目だということぐらい知っていたと思います。知っていながらやむにやまれない、そうせずにいられない場合があるのです。主人の賭け試合で、大勢の人たちが喜び、救われました。大切なことは、何をしたかではなく、何の為にしたか、ということではございませんか。あなたたちのような木偶坊(でくのぼう)にはお解りいただけないでしょうが…」。そして夫に、こう言いました。「これだけ立派な(剣術の)腕をもちながら花を咲かせることが出来なくても、わたくし、このままでようございます。他人を押しのけず、他人の席を奪わず、機会さえあれば、貧しいけれど真実な方たちに喜びや望みをお与えなさる、このままのあなたも立派ですもの」。
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