ハチマキの色
昔々、中学生だった頃、体育祭や球技会のとき、私が通っていた中学校では、クラスごとにハチマキの色を変えて競っていたそうです。「~そうです」という言い方は、よく覚えていないからです。
先日、当時から親交を続けている友人たちが、「俺の、1年のときのハチマキの色は…、2年のときは…、3年のときは…」とラインで綴っていました。「え~っ! 半世紀も前にしていたハチマキの色を覚えているんだ」と驚きました。私の記憶は「みんなで、ハチマキをしていた」と言われれば、「そうだったような気もする」といったところです。ましてや色など…。
すっかり忘れてしまっている私が言っても、全く説得力がありませんが、きっとその色は、クラスの友情と団結の証だったのです。「誰にとっても、それぞれ、一生忘れられない、キラリと光る小さな思い出ってあるよなあ」と思いました。
こんな俳句があります。
『かたくまの 児(こ)の鉢巻(はちまき)も 祭かな』(野村泊月 1876年~1953年)
かたくま(片隅)とは、目立たない場所です。体育祭などの賑わいの中での、目立たない児童生徒を想起させます。「そんな子も、行事の熱気や喧噪のなかにいるよ」という穏やかな眼差しがいいですね。
今日の切り絵は、「ハチマキをしてクラス対抗リレー」です。
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