約100年前の日本映画『突貫小僧』(公開1929年)を観た

VODで、とても古い日本映画を観ました。今日の写真は、そのワンシーンです。いやあ~新鮮でした。上映時間は僅か14分。無駄なカットはありません。監督は日本映画の巨匠“小津安二郎”。彼の初期の無声映画です。

「今日は、人さらいの出そうな日和である。」という字幕で物語はスタートします。“人さらい”とは“誘拐”のこと。「そんな日和ってあるか?」と笑いました。現代ではNGの表現でしょう。

路地で遊ぶ子どもの前に、人さらいがやってきます。人さらいは子どもの興味を惹くために、変な顔をしたり、面白い話をします。駄菓子屋に連れていって菓子パンや玩具を買ってあげます。

そして、親分の家に子どもを連れていき、親分から手柄を褒められました。しかし、子どもは悪戯をたくさんします。堪忍袋が切れた親分は、人さらいに「どこかへ連れて行ってしまえ」と言いました。

人さらいは、元の所に戻し、そっと去ろうとしますが、子どもはそれに気づき、警察官の前で「おーい、人さらいのおじちゃん」と叫ぶ始末。寄ってきた友だちたちに、たくさんの玩具を見せて「あのおじちゃんが買ってくれた」と人さらいを指さすと、子どもたちは人さらいを追いかけまわすのでした。(終)

純粋なコメディーです。人生の真実を探求しようとする作品ではありません。

ただ、人情味が節々から感じられました。それと、子どもは一人でも、集団になっても、可愛くて怖いものだなあと思いました。よく出来た作品です。「当時の映像技術、そして僅かの時間で。こんなに多くを表現出来るのか」と驚きました。癖になりそうです。

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